「真理の霊が共にいてくださる」   06.09.24
                       ヨハネ福音書14:15〜21

 私たちは、どのような時も、どのような状況にあっても、決して
ひとりではありません。孤独ではありません。イエスさまが
おっしゃったように、真理の霊であり、神さまの霊である聖霊が、
永遠に一緒にいてくださるからです。
 聖霊というのは、怪しげなテレビ番組でいわれるような、人や
動物といった被造物の霊ではなく、得体の知れない存在でも
ありません。天地をお造りになった全能の神さまの霊です。
ご自分の独り子を十字架につけてまでも私たちを救おうとされる、
愛と力に満ちた神さまの霊です。そのような神さまの霊が一緒で
あることを知り、信じながら、人生の旅路を進める私たちは、
とても幸せです。
 イエスさまは、「世は真理の霊を見ようとも知ろうともしない
(17節)」とおっしゃいました。この世の人間はだれでも、神さまから
離れようとする罪を抱えています。それゆえ、本来、人間は真理の
霊を見ようともしませんし、受け入れることができないのです。
 どんなに立派な人であっても、真理の霊を見ようとしない人は、
たくさんいます。ところが、私たちは、今、教会に集い、礼拝を
守っています。どうして、礼拝を守り、真理の霊を見ようとし、
知ろうとする者になれたのでしょうか。他の人よりも良い人間
だったのでしょうか。優れていたのでしょうか。罪が少ないの
でしょうか。そうではありません。ただ、真理の霊が、私たちに
歩み寄り、共にいて、内に宿ってくださったからです。
 真理の霊が、人間には本来持ちえない心を、生み出して
くれたのです。それなしに、どうして罪深い自分の心が、神さまに
向くことがあるでしょうか。そして更に、その真理の霊は、私たちに
福音を教えてくれます。霊が共にいてくださるゆえに、イエスさまが
救い主であることを信じる者になれました。
 
教会で礼拝を守る人はすべて、真理の霊の働きかけを受け、
共にいて貰っている人です。
 私たちは、真理の霊が共にいてくださる恵みを、疑う必要など
ありません。 驚き、喜び、感謝をもって歩みます。